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カードローンとリボ払いの違いとは?それぞれの特徴や金利を徹底比較

お金が必要なとき、カードローンとリボ払いは便利な選択肢として知られています。

しかし、名前が似ているため混同されがちなこの2つのサービス、実は仕組みや特徴に大きな違いがあります。

この記事では、カードローンとリボ払いの違いを詳しく解説し、あなたに合った選択ができるようサポートします。

カードローンとリボ払いの基本的な違い

カードローンとリボ払いの基本的な違い

カードローンとリボ払いは、どちらもお金を借りるサービスですが、根本的な性質が異なります

  • カードローン:金融機関から現金を借り入れるサービス
  • リボ払い:クレジットカードの支払方法の一つ

この基本的な違いを理解することが、賢い選択の第一歩となります。それでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

カードローンとは?仕組みと特徴

カードローンとは?仕組みと特徴

カードローンは、銀行や消費者金融などの金融機関が提供する現金を借りられるサービスです。

必要なときに必要な金額を借り入れ、計画的に返済していくという仕組みになっています。

カードローンの審査基準

カードローンを利用するには審査が必要です。審査では主に以下の点がチェックされます。

  • 安定した収入があるか
  • 他社からの借入状況
  • 過去の返済履歴
  • 勤務先や勤続年数

銀行系カードローンは消費者金融と比べて審査基準が厳しい傾向にありますが、金利は低めに設定されていることが多いです。

カードローンの金利相場

カードローンの金利は提供元によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。

  • 銀行系カードローン:年1.5%~14.0%程度
  • 消費者金融系カードローン:年4.5%~18.0%程度

貸金業法により、消費者金融の上限金利は年20.0%と定められていますが、多くの場合はそれより低い金利が適用されます。

カードローンの返済方法

カードローンの返済方法は以下のようなものがあります。

  • 元利均等返済:毎月の返済額が一定(元金と利息の合計額)
  • 元金均等返済:毎月の元金返済額が一定(利息は借入残高に応じて変動)
  • ボーナス併用返済:通常の返済に加えて、ボーナス時に追加返済

多くのカードローンでは、最低返済額以上であれば、いつでも追加返済や一括返済ができるという柔軟性があります。

リボ払いとは?仕組みと特徴

リボ払いとは?仕組みと特徴

リボ払い(リボルビング払い)は、クレジットカードの支払方法の一つです。

買い物などで利用した金額を、毎月一定額または一定率ずつ返済していく方式です。

リボ払いの種類

リボ払いには主に以下の種類があります。

  • 定額方式:毎月の返済額が一定(例:5,000円、10,000円など)
  • 定率方式:利用残高に対して一定の割合で返済額が決まる
  • 残高スライド方式:利用残高に応じて返済額が変動する

多くのクレジットカード会社では定額方式を採用しています。

リボ払いの金利相場

リボ払いの金利(実質年率)は、カード会社によって異なりますが、一般的には**年12.0%~15.0%**の範囲に設定されていることが多いです。カードローンと比較すると、銀行系カードローンよりは高く、消費者金融系カードローンよりは低い場合が多いです。

リボ払いの返済方法

リボ払いの返済は以下のような流れになります。

  1. 毎月の締め日に利用残高を確定
  2. 設定された返済方式(定額・定率など)に基づいて返済額を算出
  3. 支払日に指定口座から自動引き落とし

リボ払いの特徴として、最低返済額が小さく設定されているため、当面の返済負担は軽減されますが、返済期間が長引くと利息の総額が増えてしまう点に注意が必要です。

カードローンとリボ払いの7つの違いを比較

カードローンとリボ払いの7つの違いを比較

ここからは、カードローンとリボ払いの具体的な違いを7つのポイントで比較していきます。

1. 借入の目的と性質

  • カードローン:現金を借りるためのサービス
  • リボ払い:クレジットカードでの買い物や、キャッシングした金額の支払方法

基本的に、カードローンは現金が必要な場合に利用し、リボ払いは買い物の支払いを分割したい場合に選択することが多いです。

2. 金利の違い

一般的な金利の相場は次の通りです。

  • カードローン
    • 銀行系:年1.5%~14.0%
    • 消費者金融系:年4.5%~18.0%
  • リボ払い:年12.0%~15.0%

金利だけで比較すると、銀行系カードローン<リボ払い<消費者金融系カードローンという順番になることが多いです。ただし、具体的な金利は各社の商品によって異なります。

3. 借入限度額の違い

借入できる金額の上限も大きく異なります。

  • カードローン
    • 銀行系:最大500万円~1,000万円程度
    • 消費者金融系:最大50万円~800万円程度
  • リボ払い:クレジットカードのショッピング枠内(通常30万円~100万円程度)

まとまった資金が必要な場合は、カードローンの方が適している場合が多いです。

4. 審査の厳しさ

審査の厳しさを比較すると以下のようになります。

  • カードローン
    • 銀行系:比較的厳しい
    • 消費者金融系:銀行系と比べると柔軟な場合が多い
  • リボ払い:クレジットカードの審査に通過していれば別途審査は不要

リボ払いはクレジットカードを持っていれば基本的に利用できるため、追加の審査は必要ありません。

5. 返済期間と方法

返済の柔軟性にも違いがあります。

  • カードローン
    • 最低返済額以上であれば、追加返済や一括返済が自由
    • 借入残高がなければ利息は発生しない
  • リボ払い
    • 設定された返済方式に基づいて毎月返済
    • 追加返済や一括返済も可能だが、手続きが必要な場合もある

カードローンの方が返済に関する自由度は高い傾向にあります。

6. 収入証明書の必要性

借入額によって収入証明書が必要かどうかも異なります。

  • カードローン
    • 銀行系:50万円超で必要な場合が多い
    • 消費者金融系:50万円超(貸金業法による規定)
  • リボ払い:クレジットカード発行時に審査済みのため、通常は不要

ただし、クレジットカードの利用限度額を大幅に増額する場合は、収入証明書が必要になることがあります。

7. 信用情報への影響

返済状況の信用情報への記録方法も異なります。

  • カードローン:借入と返済の履歴がそのまま記録される
  • リボ払い:クレジットカードの利用履歴として記録される

どちらも延滞すると信用情報に悪影響を及ぼしますが、記録される情報のカテゴリは異なります。

自分に合った選択をするためのポイント

自分に合った選択をするためのポイント

カードローンとリボ払い、どちらを選ぶべきかは状況によって異なります。以下のポイントを参考にしてください。

短期的な資金需要ならリボ払い

以下のような場合は、リボ払いが適しているかもしれません。

  • 少額の買い物を分割払いにしたい
  • 一時的に支払いを先延ばしにしたい
  • クレジットカードを持っていて、追加審査なしですぐに利用したい

ただし、リボ払いは小さな買い物でも利用すると、気づかないうちに残高が膨らむリスクがあるため注意が必要です。

まとまった資金が必要ならカードローン

以下のような場合は、カードローンの方が向いているでしょう。

  • 現金でまとまった資金が必要
  • 計画的に返済していきたい
  • 金利をできるだけ抑えたい(特に銀行系カードローン)

カードローンは審査に時間がかかる場合があるため、急ぎの場合は事前に準備しておくことをおすすめします。

カードローンとリボ払いに関するよくある質問

Q1:リボ払いとカードローンはどちらが金利が高いですか?

A1:一般的に、銀行系カードローン<リボ払い<消費者金融系カードローンの順で金利が高くなります。ただし、各社の商品によって異なるため、契約前に必ず金利を確認しましょう。

Q2:リボ払いの返済額を増やすことはできますか?

A2:はい、できます。多くのクレジットカード会社では、Webサイトや電話で返済額の変更や追加返済、一括返済の手続きが可能です。

Q3:カードローンとキャッシングの違いは何ですか?

A3:キャッシングはクレジットカードの現金借入サービスで、カードローン専用カードではなくクレジットカードで現金を借りることができます。返済方法としてリボ払いを選択できる点が特徴です。

Q4:リボ払いとカードローンを同時に利用しても問題ないですか?

A4:法律上は問題ありませんが、複数の借入れがあると返済管理が複雑になり、総返済額も増えるリスクがあります。可能であれば、借入先は集約することをおすすめします。

まとめ:自分の状況に合わせた選択を

カードローンとリボ払いには、それぞれ特徴や向いている状況が異なります。

  • カードローンは現金の借入れに特化したサービスで、比較的低金利で計画的な返済が可能です。
  • リボ払いはクレジットカードの支払方法の一つで、少額の買い物を手軽に分割払いにできる反面、長期化すると総支払額が増加するリスクがあります。

どちらのサービスを利用する場合も、返済計画をしっかり立て、無理のない範囲で利用することが大切です。また、複数の金融機関から借入れをする場合は、総量規制(年収の3分の1を超える貸付けを禁止する規制)にも注意が必要です。

お金に関するサービスは、正しく理解して賢く活用することで、生活に役立つ強い味方になります。自分の状況に最適な選択をして、計画的な資金管理を心がけましょう。

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